筆者 大穂莉子さん
プロフィール:
福岡県出身。現在はNTTコミュニケーションズ/HI合同会社に所属。2022年新卒にてNTTドコモグループへ入社。同年入社1年目にて企業内大学ドコモアカデミー卒業。自身のパーパス実現のため、学生向けグローバル教育事業GlobalAcademyの運営、その他多数プロボノへの参画を行っている。青年版ダボス会議 One Young World 2023へ日本代表として参画し、現Ambassador。Nagasaki Peace-preneur Forum 2024では、全体コンテンツ企画・運営を担当した。

あらゆる世代や立場、環境にいる人々が対話を通じて枠を超えてつながりを持ち、共に考え続けることで、Peaceな社会の実現や新たなイノベーションが起こせると信じています。イノベーションの源泉には常に人々の『対話』があります。
社会人となり、社会のヒエラルキーを必要以上に意識し、自分を萎縮させてしまっていた時期がありました。でも、「あなたも社長もみんな同じ、誰にでも丁寧に、誰にでも思ったことを伝えなさい」という言葉を頂き、枠にとらわれない人とのつながりを意識するようになりました。
私は現在、多くの方との対話を通して見つけることができた『世界中をつなぐ架け橋になる』というパーパスを胸に、世界の多様な価値観・文化・キャリアを伝える教育事業Global Academyを運営しています。社会のグローバル化が進む一方で、世界では様々な分断や対立が生じています。これらをまずは自分ごととして考え、学び知ることが重要です。そのためには、多様な価値観との出会いや、人と人の心のつながりを持つことが非常に大切であると感じています。
Nagasaki Peace-preneur Forum 2024(NPPF2024)では全体コンテンツ企画・運営を担当しました。さらにBeyond GDPセッションでは、Japan Robin Lewisさん(一般社団法人Social Innovation Japan の代表理事)と共にワークショップファシリテーターをつとめました。本フォーラムに関わる多くの方々との対話の中で感じたことは、どんな存在もみな対等であり、お互いから学び合える存在であるということです。


考え方や意見は出身国や企業や立場でまとめることもできず、1人1人多様性を持っています。だからこそ、必要以上に自分自身を卑下する必要もなく、自分の意見を持ちつつ多様な考えや知識をもつ人々との対話によって学び気づき、共に考え続けることが大切なのだと思います。
本フォーラムでは登壇者と参加者の距離が近く、同じチームメンバーとして対話しながらワークショップを進めていきました。ワークショップ当日、国際機関の関係者、企業経営者、起業家、アクティビスト、企業人、高校生・大学生、そしてボランティアに来てくれていた学生たちもが飛び入り参加し、みんなで社会問題への解決策をディスカッションし、自分にできること、社会でできること、企業でできることなど多くの視点から解決策を出していく様子がとても印象的であり、これこそが社会のあるべき姿な様子なのではないかと感じました。
大きくは日本や世界、身近なところでは企業、学校、世代など、社会には多くの組織や集団があると同時に境界線があります。でも本当は、対話を通してお互いを知り、一緒に考え、学び合うことでPeaceな社会の実現のための多様なアイデアが生まれてくると思います。
企業人であり、教育事業の運営者であり、One Young Worldというグローバルリーダーコミュニティの一員である私自身が、世界中をつなげる架け橋となり、社会にある境界線を溶かしていきたいです。